印鑑はどうすれば?<会社の代表取締役を複数名にした場合>

会社の設立登記をする際、代表取締役を複数名にした場合は、代表者印を誰のものにするか迷うところです。

 

代表者印とは、登記の際に法務局へ届け出て登録する会社の実印のことです。つまり、取引や契約、役場への届け出などの時に、法的な効果を発生させる重要な印鑑なのです。

 

代表者印は複数登録できる

代表取締役が1人の場合は、法務局へ届ける印鑑は1つに限られますが、代表取締役が複数いる場合は、代表取締役それぞれの印鑑を届け出ることが可能です。

 

例えば、代表取締役がAさんだけの場合なら、届け出る代表者印はAさんのものでなければなりませんが、Aさん、Bさん、Cさんの3人が代表取締役の場合には、Aさんだけでも、AさんとBさんの2人だけでも、Aさん、Bさん、Cさん全員でも登録することができます。しかし、Aさんが届け出た印鑑を他のBさん、Cさんが使うことはできません。

 

代表者印を複数登録した場合の問題点

会社の代表取締役が複数いる場合、それぞれの印鑑を登録することが可能なのですが、会社の代表者印が複数あることは、あまり好ましいことではないと言えます

 

と言うのも、代表者印は会社の意思決定を示すものとして使われるため、それが複数あった場合、相手がその会社と取引や契約をしたのか、特定の代表取締役とだけ取引や契約をしたのか、意思の所在を図りにくくなるからです。

 

会社の場合、代表者のする法律行為は法人の行為とみなされるので、相手先の会社はその会社の意思であると理解するのが普通です。しかし、その意思決定をする人が複数名いる場合、内部で意見が分かれているときなどは、きちんと取引や契約ができるのか不安になるかもしれません。また、代表取締役が複数名いる会社が契約書を作成する場合、代表取締役Aさんの名前のところに、別の代表取締役の代表者印を押印すると無効になってしまいます。

 

つまり

代表者印を複数登録した場合は、代表取締役それぞれが自分の代表者印をきちんと管理し、本人が自分の名前を確認した上で押印するようにしなければなりません。

 


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