連帯保証人になるメリットはある?リスクや危険性を徹底解説!
例えば、借金や不動産の賃貸契約など、お金に関わる契約の場合、債務者が返済や支払ができなくなったときには、連帯保証人が代わって返済や支払いの義務を負います。仮に、リスクを正しく理解せずに連帯保証人になったと主張しても、それだけでは法的に無効にはなりませんから、注意が必要です。
連帯保証人になるメリットはない
例えば、お金を借りた本人が支払いを怠るとします。
請求は連帯保証人に請求されますが、連帯保証人の生活状況が変わり、お金を肩代わりできなくなったとします。
この場合はどうなると思いますか?
答えは、「何があっても肩代わりしなくてはいけない」です。
連帯保証人になったあと、仕事の関係で収入が減ったときや、病気で働けなくなっても返済義務は免除されないのです。
連帯保証人がどんな生活状況になっても、責務は責務者と同じということを忘れてはいけません。
このことからも、連帯保証人になるメリットは一つもありません。
連帯保証人は債務者と同じリスクを負う
実は、一般的な保証人と連帯保証人とでは大きな違いがあります。
特に気を付けなければならないのは連帯保証人!
なぜなら、一般的な保証人には「先に債務者に履行を請求してくれ」と申し立てる権利があるのに、連帯保証人にはその権利がないからです。債権者にとっては、きちんと利益が守られれば、誰に債務を履行してもらっても問題はないとも言えます。ですから、債務者よりも連帯保証人に請求した方が債権を回収しやすいと思えば、連帯責任者に対して債務の履行を請求してきます。
他人の借金を返す債務だけを負うことにもなりかねませんから、情に流されて安易に連帯保証人になるのは危険だと言えます。
連帯保証人になることを簡単に考えるのは危険
親戚や友人から頼まれてしぶしぶ保証人になってしまう人がいます。そのような人は、相手との付き合いを重視すると断れないと言うことが多いのですが、保証人の契約相手は、親戚や友人である債務者ではなく、見ず知らずの債権者であることを忘れてはいけません。
債権者は、債務者が債務を履行できなくなったときのリスクを軽減するために保証人を立てるのです。ですから、もし、債務者が債務を履行しない場合は、保証人に対してしつこく履行を求めてきますから、保証人になる場合は、自分がその責任を負う可能性があると思っておかなければなりません。
また、お金に関わる保証人と聞くと警戒して断るという人でも、就職や結婚、離婚などの際の身元保証人となると安易に引き受けてしまうことがあります。しかしどのような保証人であっても、保証の対象者が何らかの問題を起こした場合には代わってその責任を負うことになるのですから、簡単に考えるのはとても危険です。
連帯保証人を頼まれた場合は?
契約者はしっかり債務を履行する事が可能なのか確認する
先ずは、契約者を信頼できるのか、責務を履行する事が可能なのかを確認しましょう。
ここで注意したいのは、連帯保証人は責務者と同じですから、責務者にどんなに責務者に支払い能力があったとしても連帯保証人に返済請求が来たら必ず支払わなくてはいけません。
契約者が、契約時にどんなに返済能力がありそうに見えても、病気や交通事故、羽振りの良かったビジネスの失敗なども可能性として考えられます。
慎重に判断してください。
契約内容や金額・契約書の文面を自分でもしっかりと把握する
連帯保証人になってほしいと言われて、ただ印鑑を押すということは絶対にないようにして下さい。
何度も言いますが、連帯保証人になるのは責務者になるのと同じです。
自分の目で、契約内容や金額、契約書の文面を把握することが必要です。
連帯保証人は、自分がお金を借りる、自分が契約をするという気持ちでしっかりと全てを把握しておきましょう。
まとめ
連帯保証人になるにはリスクがあり、デメリットしかありません。
どうしてもと頼まれた場合は、契約書の文面や責務者にお金を返済する能力があるのかを慎重に見たうえで、本当に信頼できる人の連帯保証人になりましょう。
あとは、断る勇気も必要です。